
高濃度ウルトラファインバブル水の量産技術を確立し、
未解決の社会課題に挑み、世界中の人々のQOL向上に貢献する
ウルトラファインバブル(Ultra-Fine Bubble,UFB)は、その極微小なサイズ(直径100nm未満)と特異な物理化学的特性により、医療・環境・農業・産業分野において多様な応用可能性を秘めています。しかし、UFBの多くは低濃度で生成されており、実用に足る高濃度UFB水を安定かつ連続的に大量生産するための技術は、世界的に確立されていないのが現状です。
その背景には、UFBの生成・保持に必要な高度な流体力学制御、気液界面のナノスケールでの安定性維持、装置の材料選定・構造設計、さらにはスケーラビリティ(工業的拡張性)に関する技術的課題が複雑に絡み合っていることがあります。単にバブルを発生させるだけでなく、それを「高濃度」「長寿命」「均質性を持って」「連続的に」生成し続けるという要件を満たす技術は、極めて高い精密工学的・科学的知見と実装力を必要とします。
私たちは、こうした課題を克服するために、独自の流体設計技術・バブル制御技術・製造装置の開発を通じて、世界でも類を見ない高濃度UFB水の量産システムの確立に挑戦してきました。そして現在、ラボスケールからパイロットスケール、さらには社会実装レベルへの展開を見据えたインフラ構築へと歩みを進めています。
高濃度UFB水の持つ多様な可能性を、研究室の中に留めるのではなく、現実社会の課題解決へと橋渡しすること。それが私たちの使命です。私たちが目指しているのは、単なる技術の開発ではありません。医療現場での新たな治療法の支援、水資源の効率的利用、農業生産性の向上、環境浄化への寄与、そして高齢化や慢性疾患といった人類が直面する根源的課題へのソリューションです。
こうした課題に対し、私たちは高濃度UFB水という革新的な技術基盤を用いて、世界中の人々のQOL(Quality of Life)を高める社会変革の一翼を担うことを目指しています。